2015年5月17日日曜日

ついに寝返る

育育児典の暮らし編「3ヶ月から6ヶ月のころ」には、このような記述がある。

寝返りーとにかく、こうしたことの結果、ひょこっと寝返りをすることも起きてきます。けれど、うつぶせの嫌いな子も少なからずいて、そんな子は偶然寝返りしてしまうと、泣き出したり、それ以後、寝返りしようとしなくなるかもしれません。それはそれで、その子の性分。寝返りしなくても、おすわりやひとり立ちにさしつかえはありませんから、心配は無用です。でも、たいていの子は、寝返り自体がおもしろいのか、うつぶせが好きなのか、それをきっかけに、しきりに寝返りをするようになるので要注意。ソファーの上などに寝かせていると、寝返りして落ちることがあります。

6〜7ヶ月検診問診票でも「寝返りをしたのはいつですか」の質問が設けられている。私の息子は、大泣きして、偶然くるっと一回転したことはあっても、寝返りをしなかった。機嫌がいい時に、仰向けの状態で、お尻をえいやっと押してやると、軽くくるっと回って、うつぶせになり、両手をついて、首を上げる。誰かが手助けすれば、寝返るのである。視界ががらっと変わるので、少しの間は楽しげだが、うつぶせが嫌なのか、たいてい泣き出す。実は私はあまり気にしていなかったのだが、先日、保育士さんから「寝返りできるといいですよねー。そしたら、ハイハイも近いですよ」と改めて言われ、やっぱりそうか、と思っていたところだった。

今日、13時頃、窓を開け放し、畳の上でゴロゴロしていた時。転がったボールを取ろうとして、息子が寝返った。これまでも、ボールを目で追って、両手、そして体をぐいんとそちらの方向へ動かし、ボールの方へ行こうとすることはあった。でも、自ら寝返って、ボールをつかんだのは初めてである。息子も、心なしか、驚いた表情。腹ばいになり、顔を高く上げ、窓の外のヒマラヤ杉が風に揺れているのを、ぼんやり眺めていた。「(まぐれかもしれないから)もう一回やってみよう!」そう声をかけて、息子を仰向けにする。いつもなら、泣き出しそうなシチュエーション。しかし、息子は仰向けにされると、えいやっと、ムチムチした太ももを高く持ち上げて、寝返った。「わーまぐれじゃない!まぐれじゃなかったねー!!」と、興奮した私が息子の両腕をさすると、息子は口を大きく開けて笑った。「もう一回!!」息子、やったるでえ!という決意の表情で仰向けに。そして、また、寝返った。「あー、すごい!できたー、できたよ!」万歳し、大喜びする私を見て、笑顔の息子。腹ばいになり、方向を自在に変えながら、本棚の本を1冊ずつ抜いていく。おおー、そんな展開もあるのか。『琵琶法師』という新書がいたく気に入ったようで、パラパラめくっている。こ、これは、デジカメに収めなくては。私がカメラを取りに行き、振り返ると、いつの間にかおすわりしている息子。えええええ!どうやった?満足げな笑みを浮かべ、『琵琶法師』をめくっている…かっこいい。

夕方、お散歩から戻り、お茶などを飲みながら、またゴロゴロ。私が「さっきさぁ、こうやっていたのに(仰向け)、くるっとこうやって(寝返る)、気高い感じでこうして(ハイハイ姿勢)いたねえ〜」と、息子の寝返る一連の動作を真似てみたら、声をあげて笑った。あら、そうくる?あまりに嬉しそうなので、何度も真似する。すると、自分でもやってみたくなったのか、両手をおいでおいでしながら、うーうーんまー、と言う。早速、息子を仰向けにしてみると、得意げに寝返って見せた。ああ…やっぱり、まぐれじゃなかったんだ…すごい…感動に打ち震える母をよそに、息子は畳の上にお茶をだだーっとこぼし、できた水たまりをてのひらで叩いて遊んでいた。

明後日で10ヶ月になる息子。まさか今になって寝返りするとは思わなかった。お風呂上りも、髪を乾かす私の横で、寝返り。すっかり気に入った様子。ちなみに、おすわりをしている息子の両手を上からそっと引き上げると、脚にぐっと力を入れて、立ち上がることもできた。今日は一日、そんな風に、いつも以上に体を使って遊んでいたので、今はぐっすり。私は感動が色あせないうちにと、がさがさと起きてきて、これを書いています。それにしても、あんなに自信に満ちた表情をする息子を初めて見た。

デジカメで撮影した寝返り動画を、息子本人に見せてみた。すると、キャー!と言いながら、笑って見ていた。もうすでに、画面の中の赤ん坊が自分であることが分かっている。0才のうちから、自分が動く姿を鏡以外で見ることができる時代。こういうことは、その後、どう影響していくんだろうな。息子の野生は、鈍化していくのだろうか。ナルキッソスよ、君の意見はどうかね。なーんて、なんとなく、あんまり見せないようにしよう、と思う母なのでした。

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