2015年3月22日日曜日

at home

1週間、実家に帰っていた。
8ヶ月児になったばかりの息子は、帰りの新幹線の中では一睡もせずに、おとなっぽく私の膝に座って、赤ちゃんせんべいをかじったり、絵本を見たり、窓の外を見てお話ししたり。それでも、東京駅が近づく頃には、ぐずり始めた。重い荷物とともにデッキへ出て『赤いスイトピー』を歌いながら、息子を揺らすと、眠ってしまった。新幹線は速いねえ。ぴゅーん、だね。窓の外、たくさんのビルを目に出し入れしながら、ああ、あっという間だったな、もう少しゆっくりしたかったかも、としみじみ思う。

東京駅まで夫が迎えに来てくれた。夫が息子の名前を呼ぶと、目を覚まし、夫の方を見て、ぱあっと笑った。君は、お父さんのことを忘れていなかったんだ。チャイルドシートに座らされても、夫を探して、目が合うと笑う。家に着くと、息子はいっそう、くつろいだ様子。私の姿が見えなくても、夫がそばにいれば、泣かない。息子は「ここ、我が家」「この人、お父さん」ということが、すでに分かっているんだな。当たり前のことかもしれないけれど、なんだか、すごい。お正月に実家から帰ってきた時には、あたりをキョロキョロ見回したりしていたけれど、そういう戸惑いのそぶりもない。そして、夜にはぐっすりと眠った。

たった1週間の間に、息子はずいぶん成長したと、夫は驚いた。まず、赤ちゃんせんべいや卵ボーロを覚えた。せんべいを手に持って、生え始めた二本の歯で、カリカリ音を立てて食べるようになった。それから、お座りして、長い時間、集中して遊べるようになった。小さなものも指で持ったり、振って音を聞いたり、床に打ちつけたりして、遊べるようになった。お座りから、おもちゃを追いかけて、うつぶせになることも出てきた。「てってってっ!」とか「ギエー」とか、大声を上げて、声で遊ぶようになった。上体をグングンと動かして、はしゃぐようになった。そして、ぐんと重くなった。太ももとお腹がむっちりと太くなった。

実家では、息子は私の姿が見えなくなると泣いた。私の姿が確認できれば、ごきげんで母や妹、甥っ子と遊んでいるのに。「お姉ちゃんにちょっとは休んでもらおうかと思ったのに、ぜんぜん休めないね」と、妹は苦笑した。私の姿が見えないだけで、あれだけ泣いた(泣いて泣いて、ミルクも手で払いのけるほど泣いていた)息子。彼の祖母である母は「心が、少し折れました」と、笑っていた。

あと10日ほどで4月1日はやってくる。入園式がやってくる。大丈夫か、息子よ。そして、私。ま、なるようになるでしょう。あれこれ考えそうになるところを「てってってっ!」と、こらえる。
さて、お天気もいいし、赤ちゃんせんべい、買いに行こうか。

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